近年の人間ドックは様々な医療機関で受診することが可能となっており、通常のコースだけではなく、より詳細に検査を受けたい人の場合にはオプション検査を選択することができます。オプション検査のコースとして脳ドックというものがあり、脳血管疾患などの症例に関して詳細に調べることが可能です。人間ドックの受診率は少しずつ上昇してきていると考えられますが、脳ドックなどの専門性の高い検査に関しては受診率が低いままとなっています。脳の疾患に関しては自覚症状を感じることが少ないものと言えますので、自覚症状を感じにくいものについて経費を支払って検査を受診する人が少ないという欠点があります。
また、脳血管疾患などの症状については、CTやMRIなどの検査をうけなければ初期の段階で発見することが難しいと言えますが、多くの人は血液検査で異常が出てなければ安心してしまうことも、受診率が伸びない原因であると考えられます。脳ドックの受診は年齢が30歳以上になると、年に1度の受診が推奨されていて、40歳あたりになると喫煙や飲酒、食生活の乱れなどの影響が出やすい世代になってきますので、生活習慣病を未然に防ぐためにも人間ドックの脳ドックの受診が勧められています。50歳代になってくると、多くの人に高血圧や高脂血症などの病気の症状があらわれはじめてきます。脳の疾患については、身体を動かす筋肉などに指令を出す機能もあるために、大きな損傷を受けることで死亡につながる可能性も考えられますので、検査を受けることで予防策をとっておくことが大切です。